日時|2025/06/14-2025/07/05
10:00-18:00 日曜休廊
場所|MtK Contemporary Art
出展作家|土屋美久、中﨑由梨、山本愛子、渡辺千明
NEWS
グループ展『あるカタチ』
2025/06/19
「あるカタチ」
日時:2025/06/14-2025/07/05
10:00-18:00 日曜休廊
場所:MtK Contemporary Art
出展作家:土屋美久、中﨑由梨、山本愛子、渡辺千明
オープニングパーティー:
2025年6月14日(土)16:00-18:30
展覧会ステートメント:
MtK Contemporary Artでは6月14日(土)より7月5日(土)まで、気鋭の若手作家によるグループ展「あるカタチ」を開催いたします。
画家 熊谷守一は、自宅の庭の地面に這うようにして昆虫を観察することで、蟻が左の二番目の足から歩き出すことを発見していたという。この逸話は、作家が「世界」をどのように見つめているかを示す象徴的なエピソードである。たとえこの発見が昆虫学的に正確でなかったとしても、重要なのは、このように作家が自らの方法で言語化される前の「世界」と接点を持ち、その経験を作品へと形態化した点にある。
歴史学者 ディペシュ・チャクラバルティは、著書『一つの惑星、多数の世界』において、現代世界を語るうえで二つの「グローブ」の存在を提示している。ひとつは、テクノロジーの発展によって形成されたグローバリゼーションの「グローブ」。そして、もうひとつは、人間的関係に先立つ地球システムとしての「グローブ」であり、チャクラバルティはこれを「惑星」と呼んでいる。
作家が制作を通して見つめる「世界」とは、この「惑星」の片鱗なのではないだろうか。
私たちは、作品という、作者の思考と経験の軌跡によって形態化された「あるカタチ」を介して、人間世界を超えた「惑星」に触れる。そして、その接触において感じる感触を「生の実感」と呼ぶことができるのかもしれない。
